寝具の選び方
失敗しない羽毛ふとんの選び方
羽毛布団選びって難しいですよね?「ポーランド産のダウンが良い」とか「中身がたくさん入っていた方が暖かい」など色々な情報を聞いたことがあると思います。 毎日暖かく快適に使って頂きたい羽毛布団、安易に選んでしまうと失敗することも。。。「通販で実物を見ないで買ったら思ったほど暖かくない」「羽毛が臭った」「生地から羽毛が飛び出てきた」など、失敗してしまった方のお声をよく聞きます。 1度買うと10年は気持ち良くお使い頂きたいので、専門家のアドバイスを受けながら品質と価格に納得して選んで頂きたいと思います。 羽毛ふとんの“暖かさ”を決めるのが「羽毛の質」です。 羽毛の質を表す指標が【DP:ダウンパワー】、1gあたりの体積を表します。この数値が大きいほど同じ量が入っていても嵩が出るため、暖かい空気をたくさん含むことができます。 ・DP450~440:プレミアムクラス…極度の冷え性の方向け 産地はポーランド産やハンガリー産が高品質ですね。 羽毛ふとんの“軽さ”“しなやかさ”を決めるのが「側生地の質」です。 生地にも重さがりあります。糸が太く厚い生地を使うと、生地の重さで羽毛がつぶれ嵩が出なくなります。 一般的には高品質な羽毛にはそれに見合う高品質の側生地を使います。綿100%の超長綿、又はテンセル生地がおすすめですね。 最近では「ゴアテックス技術」を使った生地が出ており、高品質な羽毛布団によく使われています。 羽毛ふとんの“保温力”“耐久性”を決めるのが「縫製(キルト)」です。 最も簡単なのは、縦と横の碁盤の目に縫う方法。「立体キルト」と呼ばれ3×4マス・4×5マスが主流です。 縫い方一つで寝返りがしやすくなったり、保温力が増したり、長持ちするかも変わってきます。 せっかく買った羽毛ふとん、長く使い続けられるか、早々に悪くしてしまうかはお手入れ次第。適当な時期に適切なメンテナンスをして永く快適に使いたいですね。 3年に一度行いたいのが「丸ごと水洗い」。 10年経って最初に比べ「暖かさ」や「膨らみ」が減ってきたら「羽毛ふとんリフォーム」がおすすめ。 しっかりとした知識を持った信頼できるお店を見つけ、何かあったら気軽に相談できる関係を作りたいですね。失敗しない羽毛ふとんの選び方Umou Futon
価格も1万円台~数十万円まであり、どれを選んだら良いか迷ってしまいます。
これから羽毛布団を選ぶ時のポイントを紹介します。この3つを押さえるだけで、羽毛布団選びに間違いが無くなりますよ。是非自分に合った1枚を見つけて下さいね!羽毛ふとんの質を決める 3つのポイント3Points
1.中身の羽毛の質は?
よく「ダウン90%なら良い」とか「ダウン95%以上欲しい」などと言われますが、その前に「どんな質の羽毛が入っているか」が大切です。
つまり、保温力の高い羽毛ふとんということになります。
・DP430~400:ハイパワー…寒がりの方向け
・DP390~360:スタンダード…専門店であればこのグレード以上をおすすめします
またグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の違いは体の大きさの違いです。グースの方が体が大きいためダウンパワーが高い羽毛が多いです。2.どんな側生地を使うか?
よく「カバーを掛けちゃうから何でも良いですよね?」と言う方がありますが、側生地一つで羽毛ふとんの質が全く変わります。
またゴワゴワするため寝返りの度に音がしたり、肌沿いが悪く隙間ができたりします。
T/Cと呼ばれるポリエステルの混ざった生地は、通気性が悪く静電気も起きやすいのでおすすめしません。
中にダニが入らないのでとっても清潔!さらに通気性抜群!そしてとっても軽い!良いことだらけですよ。3.どのように縫うか?
羽毛ふとんがどのように縫ってあるかですね。
保温力を高めたキルトが「二層式キルト」。ふとんを二階建てにして表裏でキルトを変えます。より細かく羽毛が分かれ、表裏で縫い目も重ならなくなるため保温力がUPします。
当店がおすすめしている「SYツインキルト」のように、より羽毛が偏りにくくするキルトもあります。
是非お店で詳しく聞いてみてください。
アフターメンテナンスの重要性After Maintenance
普段のお手入れは、しっかりと天日干しができるかどうかが大切。2週間に1度は天日に干して湿気を発散させましょう。湿気で羽毛がくっつくのを防ぎます。
丸洗いすると中のダニが流れ、しっかり乾燥させるとふわふわになります。10年後の膨らみ具合が全く変わってきますよ。
一度おふとんを解体し羽毛を取り出し洗浄します。そこに足し羽毛をして新しい側生地に充填したら新品同様に生まれ変わり、また10年使えますよ。
おふとん選びで大切なのは、「店選び」です。